2006年01月09日

ザマハ!!〜其の五〜

ザマハ!!は不定期連載小説です。

其の一を見てない方はこちらをどうぞ。

其の二を見てない方はこちらをどうぞ。

其の三を見てない方はこちらをどうぞ。

其の四を見てない方はこちらをどうぞ。







悲しみ少々


苦しみ少々


笑い大さじ一杯





ふと夜な夜な目を覚まし考える。

親が離婚して

どっちにもつく気にならなかったから

一人暮らしを始めた。

ある日親からの仕送りが途絶え

生きるために学校へ行かず山ノ森でバイトを始めた。

そこで変態女杏子に出会い

なぜかうちに寄生してる。

前から寄生してるタカシも変態だ。


なんだこれ


なんだこの人生。

ちょっと待て。

待ってくれ。

俺は元はと言えば日本全国どこにでもいる

普通の高校生でそれが一番良いと思ってた。

それがなんだ?

今ではどこにいるんだこいつって感じの

変態野郎なんじゃねぇか。

もはや高校生かどうかも怪しい。

でも、変に充実してる。

充実してるし楽しい。

こいつらといると楽しい。


なんだこれ


こいつらといると楽しい?

やばいなー。

俺やべーな。

早くどうにかしないと。

俺の俺が死んでしまう。

でも、今こいつらがいなくなっても

それはそれで死んでしまいそうだ。


「何考えてんの?」


隣で寝てる杏子が

急に話しかけてきた。


「寝てたんじゃねぇのかよ?」

「寝てたよ。」

「眠いなら寝てなさい。」

「眠くない。」

「うそつけよ。」

「ほんとだよ。

 バクに夢食われちゃった。」

「あっそう。そうですか。」

「相変わらずリアクション薄いなーヒロ君。

 で、何考えてたの?」

「なんも。」

「あっそ。」

「じゃあ寝ようか。」

「うん。」



・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・


・・・


・・




「ねぇ?起きてる?」

「うん。まあな。」

「何考えてるの?」

「何も考えてねぇよ。

 寝ようとしてただけだ。」

「そう。」

「お前こそ寝つき悪いの珍しいな。」

「うん。

 だからバクに夢を・・・」

「わかったわかった。

 いいから寝なさい。」

「実はさ・・・」

「何?」

「私さ実は大学受かったんだ。」

「えっまじで?」

「うん。」

「えっまじで?すげーな。

 てか、もうそんな時期かぁ。」

「うん。」

「こんだけうちに遊びに来てて

 よく受かったなあ。」

「ほら、なんていうの

 私天才だから。」

「あぁそう。で、どこ大?」

「地方の医学部。」

「えっまじで?すげーじゃん。国立?」

「そう。国立。

 ほら、私って天才だから。」

「へぇ。じゃあ来年からは一人暮らしかぁ。」

「そうだね。私もようやく一人暮らし。」

「杏子なら余裕で生きていけるよ。」

「生きてけないよ。」

「いやいや、お前は生きていけるだろ。」

「生きてけない。
 
 ヒロ君がいないと生きてけない。」

「そんなこと言われてもなあ。」

「っていきなり何真に受けてるの?」

「えぇぇぇ。」

「いやー私も春から自立まっしぐら。

 猫まっしぐらだニャン。」

「あぁそうですか。」



杏子は春になったらいなくなる。

なんだか急な話だけど

俺のためにも良いのかもしれない。



「えっお前もか?タカシ。」

「そうなんだーヒローグフフフ。」

「えっどこの会社?

 お前を雇ってくれるとこなんてそうはないだろ。」

「親戚のおじさんの会社だよーん。」

「あぁそうか。そういうことか。」


タカシは大学に行ける頭なんて

もちろんなくて、最初から就職狙いだった。

とはいっても、一般企業がタカシを雇うわけがなく

さて、路頭に迷おうかというところに

タカシのおじさんが助け舟を出した格好だ。



これで春先になると二人の寄生獣がいなくなる。

なんだか寂しいような嬉しいような複雑な気持ちだ。

普通の世界に戻るきっかけになるのか

それとも・・・










つづく








ランキングです。

続きが気になったら

是非押してください。お願いします。
posted by ヒズ at 02:07| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | リアリティ小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/11479895

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。