2005年12月04日

ザマハ!!〜其の三〜

ザマハ!!は不定期連載小説です。

其の一を見てない方はこちらをどうぞ。

其の二を見てない方はこちらをどうぞ。






親が離婚して

高校生のくせに一人暮らし

親が消えて

高校生のくせに独り暮らし





「あっそうなの?」

「えぇそうらしいですわよ。」

「だから最近の若い人は・・・あっちょっと行きましょ。」



仕方ないだろ。

金がないんだから。

家賃滞納って言ったってすぐに返すさ。

”ご近所付き合い”は大変だ。



「なあタカシー俺ってもしかして惨めキャラか??」

「グフフ。惨め??惨めってなんだヒロ??」

「あーとな。ホームレスのおっちゃんみたいな人のことだ。」

「グフフ。そうなのかーじゃあヒロは惨めな人じゃないよーん。

 だってちゃんとこうして家持ってるじゃんかー汚いけどグフフフ。」

「・・・お前に聞いた俺が馬鹿だったな。」



明らかに俺は惨めなキャラになりつつある。

惨めな人は普通じゃない。

ホームレスのおっさんなんか普通じゃないからあーなるんだ。

やばい。

俺は惨めじゃない。

普通の人間だ。

普通の人間のはずだ。

今はちょっと運が悪いだけだ。

様子を見よう。

今の生活に。

活路を見出そう。

今の生活に。




「いらっしゃいませ。」

「いらっしゃいませ。」

「恐れ入ります。」

「恐れ入ります。」

「少々お待ちくださいませ。」

「少々お待ちくださいませ。」

「かしこまりました。」

「かしこまりました。」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございます。」


「うん。弘樹君は覚えるの得意な方かい??

 初めてのアルバイトにしては筋が良いよ。」

「あっそうですか??ありがとうございます。」

「じゃあ取りあえずレジ立ってみようか。」

「ハイ!!頑張ります。」

「よーしその意気だ。」



スーパー山ノ森にアルバイトすることにした。

家から徒歩10分で時給も割かし良い。

本当なら裏で肉やら魚やら切るのがやれれば良かったのだが

接客しか雇ってなかったからしょうがなくレジ立ち。

でも意外と筋が良いらしい。満更でもない。



「おつかれー。」

「お疲れ様です。」


一人休憩室で休んでいると

バイトの先輩らしき人がやってきた。

俺と同い年かちょっと上か。

髪が長くて・・・・赤っぽい。


「いやーつっかれたねー。」

「はい。」

「えぇーと名前なんつったっけ??えぇとひーなんとかだよね??」

「弘樹です。」

「ヒ・ロ・キ??じゃあヒロ君ね。」

「あっはい。友達にもヒロって呼ばれてるんでヒロで良いです。」

「私はあんこ。木の下に口って書いて杏でそれに子供の子。」

「杏子・・・さん。」

「あんこって名前嫌なのよねー。甘そうでさ。」

「はぁ。」

「まあ、いいわ。歳いくつよ??」

「18です。」

「へぇ高校生??」

「そうです。」

「じゃあ南高か芝森高校ってとこかな??」

「あっそうです。南高です。」

「ふーん。高校生かぁ。若いな。」

「杏子さんはお幾つなんですか??」

「いくつに見える??」

「同じかちょっと上か位かと。」

「ハハハ。ちょっと嬉しいなあ。」

「幾つなんですか??」

「ひ・み・つ。」

「はぁ。」

「ほら引かないの。で、あんたなんでここでバイトしてんの??」

「家近くて。時給も良いですし。」

「ふーん。家どこなの??」

「南寺のアパートです。」

「へぇーうちから近いじゃん。今度遊びにでも行くかな。」

「えっ??本気ですか??汚いですよ。」

「なにまじな顔してんのよ。

 私みたいな破廉恥娘親御さんがみたらびびるでしょ??」

「・・・そう・・・ですねぇ。」

「そうですねぇじゃねーよ!!フォローをしやがれ。」

「はぁ。」

「たーく純で乙女なのよわたしは。」

「はぁ。」

「じゃあそろそろ帰るか??」

「そうですね。」

「方向一緒なんだから一緒帰ろうか。」

「はい。」




「ほぉーここがヒロ君ちかー。」

「はい。」

「てかさあ部屋狭くねー??」

「・・・」

「何人家族??」

「・・・3人です。」

「いやー無理だべー。こんな狭いアパートじゃ。」

「てかなんでここまでついてきてるんですか??」

「いいーじゃんいいじゃーん。」

「はぁ。じゃあもう部屋入るんで。」

「あっじゃあ私も入る。」

「いやいやいやいや。」

「いやいやいやいや。」

「ほんとに無理っすよー汚いですから。」

「いいっていいって。」

「わかりました。じゃあ3分待っててください。」

「うん。わかった。早くしろな。」

「じゃあちょっと待ってて下さいね。」

「うん。わかった。」


・・・・・

・・・・

・・




「突撃ー。」

「ちょっ杏子さんまだ10秒も経ってないじゃないっすか。

 いや、ほんと勘弁してくださいよ。」

「ムフフフフ。」

「いや、ほんとにほんとに。ってちょっとそこ触らないで。」

「ムフフフ。男の部屋だねぇ。ムフフフフ。」

「・・・しょうがないっすねぇ。そこ座っててくださいね。」

「ムフフフフ。」



「はい、お茶です。」

「ズズー。ふぅ。で、なんなの??ここは??」

「何がですか??」

「何がじゃなくて。明らかにヒロ君しか住んでないだろ。」

「はぁ。諸事情で。」

「諸事情??なんだ諸事情って??」

「諸事情は諸事情です。」

「あっそう。ふーん。で、諸事情って何??」

「諸事情は諸事情です。」

「ふーん。重たい話か??重いのか??重いのか??ムフフフ。」

「ちょっと。」

「ちょっと重い話しかぁ。ふーん。そうか。ふーん。

 重たい話かぁ。」

「そうです。重たい話です。」

「ヒロ君学校もいってないだろ??」

「行ってますよ。」

「ほんとにー??」

「ほんとですって。」

「ほんとかよー。教科書その辺に散らばってんじゃんか。

 学校に持ってってない証拠じゃんかー。」

「これは勉強してたからです。」

「嘘だね。」

「ほんとです。」

「嘘。」

「ほんとです。」

「嘘でしょ??本当のことを言いなさい!!」

「ほんとのことしか言ってないですよ。」

「シラきるの上手いなあヒロ君。」

「ほんとのことしか言ってないですよ。」

「・・・・・・窓際。」

「はい??窓際??」

「窓際の席でしょ??」

「えっ・・・・・・」

「学校は窓際の席でしょ。」

「えっ??」

「教室の窓際の一番後ろ。

 最近いつも空いてる席。」

「なんで知ってるの??」

「そりゃー。」

「そりゃー??」

「女の勘よ!!シックスセンスよ!!ムフフフフ。」

「はぁ。」

「まんまとはまったね。ヒロ君。」

「そう・・・ですねぇ・・・」

「たーく。学校も行かずバイトして一人暮らし。

 ってどれだけ諸事情が多いんだか。」

「はぁ。」

「どうすんの??」

「何がですか??」

「どうせあれでしょ??親とも縁切ってるとか

 そんな話なんでしょ??」

「まあ、そんな感じです。また勘ですか??」

「そうね。勘ね。横山君。」

「・・・勘・・・ですか??」

「そうよ勘よ。シックスセンスよ。」

「・・・それはない。」

「なにが??」

「あなたは何者なんですか??」

「えっ何者って言われても。」

「僕名字語ってませんが。」

「そう??確か休憩室で言ってたじゃない。」

「いや、言ってないです。絶対言ってない。」

「・・・・・・」

「何者なんです??」

「・・・・ガッハッハッハッハ。

 まだ気づかないのかヒロ君??」

「えっ??」

「私を誰だと思ってるの??」

「えっ??誰なんですか??」

「鈍臭い男だねぇ。」

「はぁ。すいません。教えてください。」

「時に笑顔が素敵な店員さん。

 時にナチュラルビューティー天然不思議少女。

 時にスーパーメガ高校生を演じる・・・」

「演じる??」

「あなたと同級生川嶋です。」

「えぇぇぇぇぇ。」





親が消えて


高校生のくせに一人暮らしして。


金がないからバイトして。


バイト先の人がうちにきて。


その人があの川嶋で。


また変な方向に一歩進んだ気がしてならない。










つづく




ランキングです。

続きが気になったら

是非押してください。お願いします。
posted by ヒズ at 00:06| 宮城 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | リアリティ小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
美味しい所で切ったね?!
続きが気になる終わり方をしたね?!
ドラマのように、「あぁ、また来週も見ないと!」って感じだよ。
楽しみにしているね。
Posted by ひよこ at 2005年12月04日 22:14
いやーもうちょい書けるかなーって
思ったんだけど時間的に書けなくてね。
美味しいとこできっときました。
其の四は結構すっきり終わってるのかな。
それにしてもいったい何話続くのやら。
Posted by ヒズ at 2005年12月05日 02:08
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